M&Aは近年だいぶ身近になってきており、M&Aが経済ニュース面を飾らない日はないと言って良いほどです。
今回は中小企業向けのオンラインのM&Aプラットフォームを提供するストライク(6196)を分析していきます。
ストライク(6196)の概要
ストライクはM&Aに関わるサービスを中心に事業を展開しており、大きく2つの事業に分けることができます。
- M&A仲介事業
- M&Aマッチングサイトsmart事業
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M&A仲介事業
譲渡先と買収先のM&Aの仲介とサポートを行う事業です。
企業価値評価や各種サポートに対して、着手金および成功報酬をもらうモデルになります。
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M&Aマッチングサイトsmart事業
M&AのオンラインマッチングサイトであるSMARTを運営する事業です。
オフラインと異なり営業工数もそれ程かからないと予測され、非常に効率が高そうな事業と言えます。
案件の規模も1億円以下から50億円までと幅広く、案件の検索も簡単にでき非常に便利です!
次に、ストライクの業績推移を見ていきます。
ストライク(6196)の業績推移と分析
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業績推移
過去のデータは少ないですが、業績を横並びにしてみました。
参考:ストライクIRライブラリより管理人作成(2019年の業績は予測数値より抽出)
純利益は順調に右肩上がりに急激に伸びているのが印象的です。
また、特にROEは安定して20%という高水準をキープしており、効率のいい事業運営を行っていることがわかります。
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業績分析
現在、日本の中小企業のM&Aは事業承継型のものと非事業承継型のものがありますが、経営者の高齢化に伴い、事業承継M&Aがかなり多くなってきています。
後継者不在の企業は20万社以上と言われており、その多くの経営者は60歳以上です。
このことを考えると、M&A市場は今後20年程度で大幅な拡大が見込まれていると思いますので、ストライク自体の業績もこの右肩上がりのまま伸びていきそうです。
記載はしていませんが、PBRは11.0倍、PERは50倍を超えており、高成長が加味された株価が形成されています。
ストライク(6196)の業績分析と株価予想
現在までの業績推移を元にストライクの業績を予測していきます。
まずは過去の経営数値をまとめてみます。
現在までの業績を100%反映しているのが【妥当】で、【妥当】×80%したものが【保守的】の数値になっています。
※株価は8月23日時点の終値(2,564円)を用いています。
堅調なM&A市場の拡大に伴い、これらのEPS成長率、現在の配当金などが今後も維持・成長するという前提を元に株価予想と収益予測を行っていきます。
上表の通りとなりますが、 現在から8年後、【妥当】レベルで約420%、【保守的】レベルでも180%弱の投資利回りが確保できそうという予測ができました。
この予測株価におけるPBRは【妥当】レベルで5.3倍、【保守的】レベルでは4.3倍となっており、実勢の11.0倍よりは低く、多少現実的な数値となりました。
【保守的】レベルでPBRが4.3倍と実勢の半分以下の数値なのにも関わらず、180%弱の投資利回りが確保できそうということで、かなり魅力的な銘柄と言えそうです。
※ 逆に言えば実勢PBR基準であれば予測株価はこの表の数値の倍以上になりますね。
結論
ストライク(6196)は買うべき銘柄
M&Aという高付加価値なサービスを生業としており、高利益体質な体制が維持できています。
加えて、オンラインM&Aの先駆者でもあるため、強い競合が出てこない限り、今後も高利益率を維持するのは可能だと考えられます。
また、M&A市場は拡大基調なので(シェアを維持するだけでも)業績が伸びていきそうだと感じました。
M&Aは景気が良くなった際に多くなる傾向にあり、不景気時はM&Aの成約数が減少するため、不景気時はストライクをかなりのディスカウントで購入できるのではないか?と思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ストライクはオンラインM&Aプラットフォームという高利益体質のビジネスモデルの先駆者であり、業績も右肩上がりに伸びていますが、
M&A市場の拡大に合わせて更に市場シェアを確保できれば、これ以上の成長も見込めるという意味で、夢のある銘柄と言えそうです。
どのような企業に投資をする際にも、今回のような分析は必須です。
今回は簡単な業績分析から株価を予測してみましたが、管理人が財務分析などの定量分析をする際は下記のような方法で行なっています。
また、今回は定性分析は行なっていませんが、定性分析をする際はこのような手法で行うことが多いです。
>> 企業の定性分析 〜定性分析の手法:3つのフレームワークで分析してみる〜
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