【企業分析】三菱商事(8058)の分析と株価予測

商社というビジネスモデルは日本特有のものと言われ、海外の投資家から理解されにくいと聞いたことがありますが、

今回は商社の中でも『総合商社の雄』である三菱商事について分析してみようと思います。

三菱商事の概要 


総合商社と呼ばれる中でも日本No. 1の商社です。

拠点は世界に約90ヶ国、連結事業会社は約1,400社もあり、6,000億円もの純利益を創出しています。

ビジネスモデルとしては、様々な商材をトレードして利鞘を稼ぎ、事業投資を行い収益を拡大していますが、

多くの総合商社と同様に、事業投資の良し悪しで業績が大きく変化すると言えそうです。

業績推移&分析

  • 業績推移

まずは、過去の業績を横並びにしてみました。

参考:三菱商事 IRライブラリー を元に管理人作成

 

2013年3月期からIFASに移行しており、単純な比較はできませんが、純利益は長期的に順調に伸びていることが分かります。

 

  • 業績分析

注目すべき点は2016年3月期に1,500億円の最終赤字になっていますが、これは創業以来初めての赤字だということです。

商社は資源価格の影響で収益が大きく変化しますが、ほとんど赤字決算になっていないのは、三菱商事のリスク管理が優れているからなのではないかと予測できます。

また、2018年からの新経営戦略では、資源分野ではなく非資源分野でのポートフォリオの多角化を目指しており、リスク分散をより進展させていると言えそうです。

記載していませんが、PERは総じて10〜12倍程度で日本市場の平均PERよりは低めです。

また、商社はPBRが低めになることが多いですが、三菱商事もこの例に漏れていません。

※低PBRは、商社のビジネスモデルに占める投資事業が大きいため、この事業リスクが加味された結果と言われています

 

株価予測

これまでの10年間の業績推移をもとに三菱商事の業績を予測してみます。

まずは現在までの10年間の数値をまとめてみます。

参考:三菱商事 IRライブラリー を元に管理人作成

 

現在までの業績を100%反映しているのが【妥当】で、【妥当】×80%したものが【保守的】の数値になっています。

※株価は8月2日時点の終値(2,780円)を用いています。

 

リスク分散が進展することや、これまでもほとんど赤字を出したことがないリスク管理能力を加味すると、業績推予測はある程度可能そうです。

これらのEPS成長率、現在の配当金などが今後も維持・成長するという前提を元に株価予測と収益予測を行っていきます。

 

 

現在から8年後、【妥当】レベルで投資収益率が120%弱、【保守的】レベルでも65%弱の投資利回りが達成されるという予測ができました。

この予測株価におけるPBRは【妥当】レベルで0.9倍と少し高い一方、【保守的】レベルで0.7倍と実勢に近くなりました。

【保守的】レベルのPBR0.7倍は実勢に近くこの数値を基準にすると、今までの成長率が維持できれば、8年後に株価は3,620円くらいにはなりそうと言えそうです。

 

結論

三菱商事は買うべき銘柄

三菱商事の強さは事業ポートフォリオが分散されていること、リスク管理ができる仕組みが優れていることや

そのポートフォリオとリスク管理を維持できる人材がいることではないかと予想されます。

就活人気ランキング上位に常にランクインしていることも踏まえ、採用が今後も上手くいく可能性は高そうです。

したがって、今後も事業ポートフォリオを維持・発達させていく人材と仕組みがあると考えると、過去と同じように成長していくと想定できそうです。

市場が崩壊するのも近いのではないかと思っているので、そのタイミングで購入をしようかと思います。



 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

三菱商事は強固な事業ポートフォリオや仕組みを持っていそうな企業と予想されます。

商社はリスクを加味されてPBRが低めなことが多いですが、三菱商事のようにリスク管理機能が高いと思われる商社は、相対的には割安なのではないかと思います。

 

どのような企業に投資をする際にも、今回のような分析は必須です。

今回は簡単な業績分析から株価を予測してみましたが、管理人が財務分析などの定量分析をする際は下記のような方法で行なっています。

>> 金融知識を学ぶ【企業分析】

>> 財務分析の方法 〜基礎編&実践編〜 

 

また、今回は定性分析は行なっていませんが、定性分析をする際はこのような手法で行うことが多いです。

>> 企業の定性分析 〜定性分析の手法:3つのフレームワークで分析してみる〜 

分析や投資判断の参考にして頂ければ嬉しいです!

 

関連記事

シンプルで品質のいいお店と言えば、無印良品です。 国内外を問わずファンが多く、無印良品で家具を揃えている人も結構いると思いますが、今回は無印良品を展開する良品計画(7453)を分析してみました。 管理人は無印の『ホワイトチョコが[…]

シンプルでスタイリッシュな生活用品雑貨
関連記事

今回は高年収で有名な株式会社キーエンスの業績や株価予想をしていこうと思います。 キーエンス概要 高年収で有名なキーエンスですが、扱っている商材は主にセンサーや測定機器、各種処理システムなどの比較的地味な商品です。 これらの[…]

関連記事

今回は、フィルムメーカーから医療品などの複数事業会社に事業転換をしたことで有名な富士フィルムHDについて分析してこうと思います。 富士フィルムHDの概要 富士フィルムHDは日本を代表するフィルムメーカーでしたが、デジタル化によるフィルム[…]

富士フィルムHDの分析、株価予測
twitterでも情報発信中
>少額からの資産形成で人生を豊かにする

少額からの資産形成で人生を豊かにする

初めまして、雪だるま投資マンです

かつて高度経済成長を経験した日本ですが、今は会社も成長しなければ、給料も上がらず、おまけに年金もあまり期待できないというかなり苦しい状況です。

日本人は将来に向けて資産形成をしなければなりませんが、①お金の勉強をする環境がないこと ②投資へのハードルが高いこと を背景になかなか投資が進まない環境にあると思っています。

そこで、このサイトでは金融リテラシーの向上&自分の身を守る資産形成をテーマにして、少しでも役立つ情報を発信していきたいと思います。

よろしくお願いします。

CTR IMG