暴落から資産を守るためにやるべきこと3選

最近の市場環境は非常に不安定ですね。

NYも日本市場も非常にボラティリティが高まっており、1,000円超の上下動も多くなってきました。

1,000円も上下動するなら良いタイミングで市場に参加できれば、大きく資産を増やせるかもじゃん!と思っているデイトレーダーもいるかとは思いますが、

長期投資家にとっては悪夢のような相場で、何もしなくても資産が目減りしていき、かなりツライです(泣)

 

「長期的に資産を築く」という前提で考えると、相場が不安定になってきたらリスク回避の姿勢を取るのが基本方針になります。

そこで今回は、長期資産形成の観点から相場不安定時のリスク回避手法としての3つの方法を紹介していきます。

※ちなみに管理人は『不安定さが増す=相場が弱く崩壊に近い』という理解をしているので、最近は崩壊に備えて資産配分の見直しに重点を置いています。

 

1.株式市場から撤退する

まず最初にすべきことは、リスクの高い株式市場から撤退することです。

タイミングとしては、不景気前に弱気相場の兆候が出ると思いますが、弱気相場に入ったと感じたら素早く撤退するのがいいと思います!

サラリーマンや学生など頻繁に売買ができない場合はなおさらです。

含み損になる前に、もしくは含み損になっていたとしても、なるべく早く保有株を売却しキャッシュポジションを上げましょう。

 

何故ならば、含み損が大きくなると非常に売却しにくくなります(管理人も経験済みです笑)

そして含み損が大きくなればなるほど、売却がどんどん困難になり、最終的には『まだ損失実現してないから大丈夫』という精神状態になります。(こちらも経験済みです笑)

いま思い返すとメンタルアカウンティングの影響なのかなとも思いますが、何にせよ『撤退できるうちに素早く撤退する』というのは、資産を守る上で非常に大事です。

>>『話題になったメンタルアカウンティングってなに?

 

2.現金をため込む or 保守的資産へ投資をする

市場から撤退し現金を獲得した後はその現金を貯める、もしくは保守的な資産に投資するというのが方針になります。

まずは現金からです。

現金はインフレに弱いと言われておりますが、短期間にものすごく価値が下がるのは非常に珍しいです(ジンバブエみたいなハイパーインフレは別です)

なので、相場が冷え込んでいるときは、また投資できるチャンスに備えて現金をため込むのは非常にいい戦略だと思います。

現金をため込んでおけば、後々の暴落時に割安な価格で優良な企業へ投資することが可能になります。

 

次に、保守的資産への投資です。

相場が冷え込んでいく際は、相場下落時に上昇しやすい保守的な資産に投資するのも資産を守る方法の一つです。

保守的な資産の代表格が金で、有事の金と言われるほど暴落に強いですが、好景気時には価値が下がりがちです。

なので、好景気時に少しずつ購入しておき、暴落や不景気へのヘッジとするのがいいかと思います!

金は企業と違い価値が成長することはありません(価格変動はありますが)

利益や配当みたいな考えはありませんが、持っているだけで一定程度ヘッジができるので、管理人は金は優れた投資先だと思っています。

著名な投資家にも、資産の一定以上(10%とか20%)は常に金には投資する方針の人もいます!

 

3.優良企業を探す

相場が冷え込んでいると株式市場は盛り上がりがなくなり、損失を抱える人も増え、消費も落ち込み、企業業績も落ち込み、、、と悪いことがたくさん起こります。

ですが、そんな中でも投資家にとっては良いことが一つあります!

それは『優良企業に割安に投資できる』ということです。

 

不景気時は優良企業も業績が落ちますが、基本的には競争力や企業の力が本質的に落ちるわけではありません。

リーマン・ショックの少し後に、かの有名な投資家ウォーレン・バフェットは危機の真っ只中にいたゴールドマン・サックスへの増資をしました。

ゴールドマンはその後業績を回復し、企業価値もぐんぐん回復していくのですが、ウォーレン・バフェットも企業価値の回復に伴い、この投資だけで数千億円もの利益を獲得しています。

不景気というチャンスはなかなか訪れませんので『そのチャンスに投資できるだけの現金を確保しておく』というのは、投資リターンを向上させる上で非常に大事だということです。

 

また、そのような相場下落時に「財務体質の良い or ビジネスモデルの強い or ブランドの強い」等の本質的に強い企業を見つけていれば、良いタイミングで迷いなく良い投資をすることができます。

好景気から不況時にも生き残る本質的に強い優良企業を探し続けることが大事かと思います。

企業分析の方法はこちらも参考にしてみてください。

>> 『財務分析の方法 〜基礎編&実践編〜

>> 『企業の定性分析 ~定性分析の手法:3つのフレームワークで分析してみる~

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

不況時にはやはり現金や金などの現物が強いです。

不況時にも株式投資を続けると大損する可能性が高くなり、結果として資産形成が不調に終わると思います。

そういった意味では、資産の再配分をしないと超ピンチなのが不況です。

 

一方で、最後に述べたように不況時は長期的な投資の好機とも言えます。

確かに消費が落ち込んだ結果、企業の業績は悪化しがちにはなるのですが、不況時は財務指標的に企業評価が好景気時に比べて下がる傾向にあるからです。

長期的な資産形成観点から見て、優良企業に割安で投資する滅多にないタイミングということですね。

 

少し長くなったので、最後にポイントをまとめますと、相場が不安定になってきたら大事にすることは、、、

  • 『市場から撤退』
  • 『現金を貯める』
  • 『金に投資する』

等をして、まずは投資できる余力を残す。

そして

  • 『相場が底をついた段階で不景気に負けない優良企業に投資し長期で保有する』

となります。

 

このような方針で考えて着実に資産を守ることで、長期的に効率的な資産形成をすることが可能なのではないでしょうか?

そう考えると、管理人的には今は現金を溜め込み力を蓄える時期と言えそうですね( ・∇・)

日経平均や資産形成についてはこちらもどうぞ。

>>『日経平均ってなに? 〜日経平均が上がる要因をまとめてみた〜

>>『資産寿命診断 〜あなたの資産で老後は何年耐えられるでしょう?〜

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