こんにちは。雪だるまアニキです。
今回は総合商社からコンサル、MBAを経てメガベンチャーに住みついているという少し珍しい経歴を持つ私が、MBAを通してどのようなものを得て、どんな風に人生が変わったかを書いていこうと思います。
転職やMBAで得られたもの
- 多様な価値観と新しい考え方
- スキルと知識
- 信頼できるビジネスパートナーや友人
- 仕事や人生への気づき
転職やMBAを通して培われた考え方
- 人生はなんでもあり
- 別に大企業に入らなくとも転職しても独立してもいいし、自分の幸せのために行動すればいいと思う
- でも、一歩踏み出してみる勇気と努力は必要なので忘れずに
- 踏み出してみたら景色は変わる
自己紹介
まずは私の自己紹介と経歴になります。
名前:雪だるまアニキ
年齢:30代前半
スペック:上場企業勤務、TOEIC940、証券アナリスト、MBA
イメージ:下記の通りです
経歴はこんな感じです。
【雪だるまアニキのざっくり経歴】
- 大学でアメフト
- 総合商社でトレーディング
- コンサルティング会社でコンサル
- MBAでファイナンス
- メガベンチャーで色々
まだ30代前半ですが、こんな感じで複数回の転職とMBAを経験してきました。
ご覧の通り、MBAに入学するまでにも転職をしていますし、MBA卒業後も元のコンサル業界には入らずに全く違った新しい環境で仕事をしています。
転職のきっかけやMBAでの授業内容、これまでの経験で得られた考え方も詳しく紹介していきたいと思います。
高年収である商社を捨てても転職を決意した理由
総合商社は30歳手前で1,000万円超の年収が見込める高年収企業なので、退職者が非常に少ないです。
私はそんな総合商社をあっさり辞めてしまいました。
理由は非常にシンプルで、大学時代の実体験から「人生は一回だし人はいつ死ぬかわからない」と実感してしまったからです。
転職に対する考え方
私は大学時代にアメフトをやりすぎて死にかけ、2ヶ月くらい入院していたことがあります。
入院中の担当医に言われた、私の価値観を変えた言葉は「この病気は70%が死んでしまう、生き残れてよかったね」という言葉です。
言葉では伝えきれませんが、死の間際に対面したことは私の価値観を大きく変えました。
この体験が「いつでも後悔のないような人生にする」という価値観を生んでいます。
なので、後悔しないように自分のやりたいことに忠実に生きるようにしていますし、自分の満足度や充実感が少しでも上がるような環境があるならば、転職なども辞さない姿勢で仕事をしています。
コンサルへの転職のきっかけ
商社からコンサルに転職を決意したきっかけとして大きかったのは取引先の倒産でした。
非常に仲のいい取引先だったのですが、景況が優れない中でかなり大規模な設備投資などを行なっており「事業拡大に非常に積極的な会社と会社」という印象を持っており、倒産などは全く想定していませんでした。
いま思えば「景況の悪い中での大規模な設備投資」は資金が十分にないと経営を圧迫する要因になりますし、その他にも経営が不安定になる要素はいくつか見られたのですが、当時の私は経営に対する知識やサポート経験もなく、全く何もすることが出来ませんでした。
仲良くしてくれた従業員は職を失い、社長は銀行からの借金を背負う形でその会社は倒産することになりますが、比較的身近な人が倒産でちりぢりになっていくのは、私にはかなり衝撃的でした。
この出来事をきっかけに、もう少し経営をサポートできる立場でありたい、取引先とテーブルを挟んで話す立場ではなく同じサイドに立って企業経営に向き合うことが出来たら、という考えを持つようになりました。
もちろん総合商社は高給ですし周囲の反対もありましたが、経営をサポートできるコンサルティングという自分の興味があることを見つけてしまったので、3年少々の商社勤務ののち転職をしました。
コンサルタント時代にMBAに行こうと思ったきっかけ
コンサルタントをしている中で、企業のM&Aや倒産危機など、様々な経営ターニングポイントに立ち会ってきました。
色々な企業やビジネスモデルを見て実務経験は積めたものの
- 体系的に学んでなくて知識的に穴ぼこがたくさんある
- もう少し自分に自信を持って経営に関われるようになりたい
などを感じていました。
とりあえず全体的に学び直すか、経営やビジネスモデルに関して学ぶならやっぱりMBAだよね!というわけでMBAへの進学を考えました。
軽いですね。笑
MBA入学のための勉強
MBAへの進学を考える際にまずは候補の大学院を決め、そこに合った試験対策をしていく必要があります。
大学院の選択肢は広く、大きく国内と海外に分かれます。
海外MBAであれば、TOEFLやGMATなどの勉強が主になります。
国内MBAであれば、経済や数学、TOEFL、TOEICなどの勉強で事足ります。
私は英語が結構得意な方でTOEICも結構高い方だと思いますが、TOEFLだと90点も行きません。
英語対策は早めに始めたほうがいいです。笑
海外MBAであれば105点くらい必要なTOEFLの点数が思ったより伸びないですし、私の目指すところは投資銀行とかではないし、海外MBAの学費も払える気がしなかったので、国内MBAに絞ることにしました。
ちなみに国内MBAでも英語だけの授業もあるので、英語はやっといて損にはなりません。
国内MBAへの受験対策として、経済や数学を主に勉強していました。
経済ではミクロやマクロ、経済均衡点の算出などがありますが、ここでも微分等は必要なので数学アレルギーだと少し厳しいかもしれません。
英語もありましたがTOFELもTOEICもまあまあ高かったのでそこまで対策はしませんでした。
ちなみに、社会人は面接だけという受験方法もあるのですが、私はその存在に入学後に気付きました。(マジです)
MBAの日常【授業や同級生など】
MBAでは授業は講義形式のものもありますが、
- 予習して課題をやる→その課題を授業中に発表してフィードバックされる
- グループでディスカッション
- グループプレゼン
などが多いです。
課題の量はまあまあ多めですし、グループプレゼンもきちんと準備して臨まないと授業で教授にボコボコにされるため、授業の合間や授業後はあまり遊ぶことはなく、同級生とあれこれ言いながら自習室で課題やディスカッション、プレゼン準備をやるというのがMBAの日常です。
イメージはこんな感じです。
外国人とディスカッションすることもあるんで、その際はなおさら準備していかないといけません。
毎日自習室で過ごすので、自習環境改善のために、冷蔵庫などをみんなで出資して購入したりしていました。(大学からは怒られ続けたけどずっと自習室に置いておきました笑)
もちろん課題だけだと飽きることもあるので、課題が終わった後の深夜からみんなでボードゲームをやったり、少し飲みにいったりすることもありました。
MBAに来る人は戦略的な思考の人が多く、ボードゲームやトランプ、麻雀好きが多い印象がありますね。
MBAで得られたもの【人生にどんな影響を与えているか】
こんなMBA生活を通して得られたものは大きく4つだと思っています。
MBAで得られたもの
- 多様な価値観と新しい考え方
- スキルと知識
- 信頼できるビジネスパートナーや友人
- 仕事や人生への気づき
多様な価値観や考え方
同級生には本当に様々なレイヤーの人がおり、彼らと濃い時間を共有した結果、価値観が大きく変わりました。
私のようにサラリーマンを退職した人や、国内大手アパレルの社長、大手一流電気メーカーの役職付きの方、若くして企業している経営者、中国からの留学生などです。
一例を挙げると、
- 誰もが舌を巻くロジカルさを持っているロジカルモンスター
- アイディア塊の人
- 元ホストでバー経営者でIQがめちゃめちゃ高い人
- 元世界的な金融機関出身で彼女が20歳も年下の人
- 普段の会話が4ヵ国語の外国人
- 家を引き払って自習室で暮らしている人
- 翻訳サイトを立ち上げて学生企業をしている人
などなど挙げればキリがありませんが、日本の社会や大学だけでは中々出会えない人ばかりで、こんな人たちが同級生として同じ学年にいるなら刺激的でないわけがないです。
みんなのバックグラウンドが異なるので、本当に様々な考え方に触れることができました。
ディスカッションをするときでも主張のポイントは全く異なりますし、pptを作るときでも、一緒にご飯を食べるときでも価値観の違いは生活の至る所にたくさん出てきます。
言うなれば、毎日外国で様々な人と生活を共にしている感覚です。
様々な価値観に触れたからこそ、少しは多面的な見方ができるようになれたと思いますし、色々な価値観を受け入れることができるようになった今の私がいると思います。
スキルや知識
スキルや知識が色々身につきました。
プログラミングが必要な課題もありましたし、ファイナンス関連の知識はかなり増えました。
このブログもMBAでプログラミングなどを触っていなかったらチャレンジすらしなかったと思います。
課題やディスカッションをしていく中で知識は嫌でも身につきます。
ファイナンス系の知識からマーケティング知識まで広範囲に渡る知識を得れますし、深い理解をしようと思ったら、その科目を重点的に勉強すればOKです。
私はファイナンス系知識を深めて、自分の理解度確認を目的に証券アナリスト資格を取得しました。
今回は証券会社に勤めたこともないのに、なぜか証券アナリスト資格を有する管理人が、どのように効率的にアナリスト資格を取得したかを紹介していきます。 独学・短期合格へのまとめ 勉強の順番は、証券分析→財務分析&経済 […]
他にも、MBA中にプチビジネスも行いアプリ開発から飛び込み営業、他社の資金調達支援などを行いました。
ゼロから事業を始める難しさや人とのコミニュケーションの難しさも同時に感じることができたのはいい経験になっています。
信頼できる友人やビジネスパートナー
MBAに在学している人は非常に尖っている人が多く取っつきにくい印象を持っている人もいると思いますが、日々プレゼン練習やディスカッション、自習室での生活の中でどんどんと信頼関係が育まれていくきます。
年齢が20歳くらい離れている一流コンサル出身の方と朝から夕方まで議論できる機会はあまりないですし、友人と一緒にがっつりビジネスモデルを考えられる機会もそうありません。
そういった生活の中で、尊敬できる友人に出会えたり、自身の考え方に大きな影響を与えてくれる友人にで会えたり、一緒に起業ができるビジネスパートナーが見つかったりします。
また、アイディアや創造性に溢れている人やロジカルモンスターと一緒に、ビジネスコンテスト全国大会決勝戦に出場したりしましたが、なかなか経験できないいい機会でした。
人生はもっと自由で良いという気づき
MBAでの生活を通して価値観が大きく変化した結果、もっと自分の考えや信念に沿って自由に生きていいと思えるようになりました。
大手企業に就職して、安定して年収を得ることを目指す人は多いとは思いますが、それは本当に幸せでしょうか?
総合商社時代、私は幸運なことに新規商材開発や海外新規開拓など面白い仕事をすることができました。
一方、同期の中では全く面白くなさそうに何年も同じ仕事をやっている人もいました。
自分の時間の半分以上を面白くないことに捧げ、しかもそれを何年も我慢しなければならない状態は、本当に幸せなんでしょうか?
少なくとも同期は仕事中幸せには見えませんでしたし、仕事終わった後も愚痴が多く幸せには見えませんでした。
心の中にその疑問を持ちつつMBAに入学しましたが、MBAを通してそのモヤモヤした気持ちに対する答えを見つけることが出来たと思います。
私が得た答えは「もっと自由で良いし、やりたいことに挑戦するべき」ということです。
私は最初の転職で総合商社→コンサルと転職しましたが、思い切った転職ができたかと言えば微妙でした。
いわゆる世間の目を気にしてしまっていた自分がいたからです。
死にかけて「自分の好きなことをやろう」と思ってはいたものの、20年以上の生活の中で培われた「世間一般的な考え方」から完全に脱却できてはいませんでした。
ですが、MBAで同級生や先輩の様々な価値観や生き方に触れるなかで、いわゆる「大手企業に入って勤め上げる=成功&幸せ」のような世間一般的な固定観念に捕らわれる必要はない、もっと自由に生きていいんだ、という考え方にもっと自信を持つことが出来ました。
もちろん「大手企業に入って勤め上げる」ことで満足感と幸せを得られる人もいるとは思いますが、私は違います。
私が目指すのは家族とその周りや私の大切な人が幸せであることです。
お金も大事ですが、面白くない仕事を我慢するなどで自分の幸福感を下げたくないので、本当にやりたい仕事かを最重要のポイントに、年収などは第2のプライオリティにして仕事を選びました。
それに現在は副業などていくらでも収入を確保できる時代になっています。
わざわざ我慢して年収の高い仕事を選ばずとも、年収そこそこて満足感のある仕事+副業で年収を高めることも可能ですし、その方が人生が豊かになると思っています。
私は、MBAを通して様々な価値観と生き方に触れることで、自分の考える幸せに向かって挑戦していけるようになりました。
これからはどうするか?
いままでとそれほど変わりませんが、固定観念に捉われずに、自分の考える幸せを達成するために行動をしていきます。
もしかしたら独立や起業かもしれないですし、転職やアーリーリタイアかもしれませんが、自分の思ったベストな行動をしていきたいと思います。
【まとめ】結局何を伝えたかったか
いま振り返ると、転職やMBAを経験できて良かったなと思っています。
転職をしなければ狭い業界知識や経験しか得られませんでしたし、MBAを経験しなければ様々な価値観に触れることも自由に挑戦することもなかったと思います。
一度しかない人生なので、やっぱり自分の好きなことで思いっきり楽しんだ方が得だと思ってます。
私は転職やMBAを経て
- 人生はなんでもあり
- 別に大企業に入らなくとも転職しても独立してもいいし、自分の幸せのために行動すればいいと思う
- 一歩踏み出してみる勇気と努力は必要なので忘れずに
- 踏み出してみたら景色は変わる
こんなことを思えるようになりました。
転職やMBAでスキルや知識も得られましたが、上記のような気づきが人生に与えた影響の方が大きいと思っています。
一歩踏み出しても、そこまで大きなリスクは背負うことにはなりませんし、自分の人生に何らかの変化が起きることになります。
私の場合は、一歩踏み出してみたら自身の価値観や考え方が大きく変化し人生が豊かになりました。
仕事ややりたいこと、自分の夢で悩まれている方も、少しだけでも一歩を踏み出してみるというのはアリだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。