【株価分析】『KONAMI』(9766)の分析と理論株価

コナミの株価を現在の事業の状況からザックリ分析してみました。

コロナの影響を加味すると、現在の株価は安いのでしょうか?高いのでしょうか?

コナミの事業概要

コナミは主に4つの事業領域を展開しています。*売り上げの構成比は直近の財務諸表を参考にしています

①モバイルエンタテインメント事業 :売上の構成比60%
家庭用ゲーム、モバイルゲーム、カードゲーム。一番の稼ぎ頭で順調に伸びている。

②アミューズメント事業      :売上の構成比10%
ゲームセンター機器、Eスポーツ・プロ麻雀リーグイベント等。一定。

③ゲーミング&システム構築               :売上の構成比10%
カジノゲーム(主に海外)。一定。

④スポーツ事業          :売上の構成比20%
スポーツジムの運営等。やや低下トレンドにある。

コロナの様な特殊要因影響と株価の関係

ここでは配当割引モデルを中心に株価を考えてみます。すなわち、株価とは将来貰える配当額の現在価値合計だと考えてみます。

この時、特殊要因はどの様に株価に反映されるのでしょうか?それは主に二つあると考えられます。

  • 一時的な配当のロス

これは簡単です。例えば、買ったら直ぐに100円返ってくる株が50円しか貰えなくなった場合、50円分価値は下がります。

  • 事業が停滞することで将来の成長が遅れることによるロス

基本的に災害の影響は一時的なものなので、中長期的には事業は立て直されて元に戻ります。
しかし平常運転であれば事業拡大のために使われていた労力は立て直しのために充てられるため、立て直しが済むまで企業の成長は止まってしまうと考えられます。そして成長が遅れる分だけ、時間的に失ってしまう価値があるのです。

毎月5円ずつ配当が増える株があったとします。ですが今年はコロナの影響で成長できなかったため一時的に据え置きし、来年からまた5円ずつ増えるというような場合も考えられます。このような場合、今後将来にあたって1年あたり5円ずつ配当が減ってしまいます。

コロナ影響の推定

このコロナの影響がどれくらい続くのか?によって結論は大きく変わります。

ここでは、コロナの影響が1年で収束すると仮定した上で試算を行っています。

①成長への影響

まず成長への影響を考えてみます。コロナが無かった場合、コナミの事業はどの様に成長していたでしょうか?

主要4事業の売上高は、過去4年間このような推移を辿っていました。(*2019年の数字はコロナ影響を除いて考えるため。第三4半期における着地予測の数字をつかっています。)これをみると、デジタルエンターテインメントが成長しており、アミューズメント・ゲーミングは横ばい、スポーツ事業は低下傾向にあると考えられます。

詳しい計算は省略しますが、過去4年から近似曲線を用いて推定をするとデジタルエンターテインメントは2019年に対して4%ほど伸び、スポーツ事業は1%程低下する見込みとなっていました。そこから考えると、2020年では本来2.6%の売上高成長が見込まれるはずでした。

つまり、売上高利益率、配当性向等を一定と考え、コロナ影響の収束に1年かかると仮定すると、2.6%分のロスが生じることになると考えられます。

②配当への影響

では次に配当への影響を考えてみます。元々今年はいくらもらえるはずだったのが、いくらになりそうなのか?を予測してみました。

*コロナによって受けた経済的な影響の推定

コロナ前予測、すなわち第三4半期時点での予測と実績の乖離要因をコロナによるものだと仮定します。

そして3月のみにコロナの影響が出ていたとすると、1カ月の平均的な売上とコロナ期間中の売上を次の様に予測することが出来ます。

*デジタルエンターテインメントが逆に増加しているのは、自粛に伴う屋内娯楽・ゲームへの需要が高まったことでの一時的なプラスとみなせます。

そして、これを元に2020年のコナミの月間事業別売上を予測してみたのがこちら。

コロナの影響は、6月からザックリ1か月ごとに徐々に低下していく想定で、以下のような前提を置いています。

・デジタルエンターテインメントについては、緊急事態宣言の解除等に伴い他のレジャー等の活発化に伴い、秋には平常時のトレンドに戻る。
・アニューズメント、ゲーミングに関しては屋内レジャー集客施設が関連するため、トレンド回復に1年かかると考えられます。
・スポーツ事業については、感染予防の観点からなかなか再開が難しく、また一度離れた顧客基盤等の回復にも相当の時間を要すると考え、1年でも半分しか回復しないと想定します。

以上の様な前提を元に現状の利益率等で計算すると、もともと2020年の見込みとの差額が以下の様になります。

 

つまり本来なら74円の配当を得られてにもかかわらず、今年はおそらく26円しか配当は貰えないと予測できます。

とすると差額である48円が、配当が減ることによるマイナスだと考えられます。

結果:これがコナミの理論的な価値!

コナミの株価は、コロナ前は4500円~5000円を推移していました。

この時の4500円~5000円が将来の成長等が全て加味された数字であるとすると

ここから上記の影響値を除いたものが理論的価値として計算できます。それは以下の通りです。

元の価格 コロナ前 成長ロス 配当ロス 現在
上限 5,000 -126 -48 4,826
下限 4,500 -114 -48 4,338
平均 4,750 -120 -48 4,582

よってここから考えるとコナミの株は4300円以下であれば買い、ただし4600を超えたら売った方がいいかもしない、4800円を超えたらもう売るべきだと考えてよいでしょう。

 

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かつて高度経済成長を経験した日本ですが、今は会社も成長しなければ、給料も上がらず、おまけに年金もあまり期待できないというかなり苦しい状況です。

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