アーリーリタイヤにはいくら必要?FIREのためにすべきこと【まとめ】貯金・副業・投資

人生は一度きりなのでどうせなら好きなことをして人生を楽しみたいものです。

今回はアーリーリタイアにはいくら必要か?アーリーリタイアのために具体的に何をすべきかを扱います。

【まとめ】アーリーリタイア生活を送るためにするべきこと

  1. 貯金や副業で種銭を貯める
  2. 『副業』と『種銭での分散投資』を継続し、資産を加速度的に増やしていく
  3. 複数の安定配当銘柄へ投資して配当収入を確保する

 

アーリーリタイア後に毎年必要なお金はいくら?

社会人になると20歳前後〜65歳くらいまでは人生の半分以上の時間が仕事に費やされます。

雇われの身として働いていると、給与は得られるけれど時間だけが過ぎていき、人生を満喫できないため『金持ち父さん貧乏父さん』のロバート・キヨサキ氏はこの状況を『ラットレース』と表現しています。

ラットレースから抜け出すために、アーリーリタイアを選択する人は年々増加しており、ヨーロッパでは『FIRE』(Financial Independent, Retire Early)という言葉も生まれるほどです。

 

では、アーリーリタイア生活を実現するために必要な最低資金はいくらでしょうか?

アーリーリタイア生活を送るための必要生活費

  • 家賃:8万円
  • 食費・水道光熱費:6万円
  • 通信費:1万円
  • 交際費:3万円
  • その他:2万円

月間:20万円

年間必要生活費:240万円

年間240万円程度を確保できれば、生活レベルをある程度確保しながらアーリーリタイア生活が送れそうですね。

 

アーリーリタイアに必要な資金を確保するためにやること3選

最終ゴールは『働かなくても生活に必要な収入が生まれること』です。

今回は年間240万円の配当収入を確保することを最終目標にしてやるべきことを考えていきます。

ずばり、これを達成するために必要なのは『貯金』『副業』『投資』の3つです。

 

【STEP1】貯金や副業で種銭を確保する

まずは種銭を確保する必要がありますが、種銭は貯金や副業で少しずつ地道に確保していく他ありません。

貯金

月給の25%〜30%程度を目標に貯金をしましょう。

月に3万円程度の貯金ではアーリーリタイアがなかなか実現できません。

月間の貯金額を増やすには「収入を増やす」もしくは「貯金比率を上げる」ことが必要ですが、日本の労働環境ではなかなか年収が上がりづらいです。

したがって貯金比率を上げて貯金の絶対額を増やしいく必要があります。

 

もちろん、資格などを取得して自分自身の市場価値を上げることで本業での収入をUPするというのも種銭を確保する手法の一つです。

管理人も(無駄に)資格を取得しております。

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副業

アーリーリタイアを達成するためのポイントは『投資資産をいかに早く築けるか』です。

過度な節約と貯金をしない場合、副業による収入UPはアーリーリタイアに必須だと言っても過言ではないと思います。

 

最近は誰もが手軽に副業を始められる時代になっています。

ブログやYoutube、twitterなどのSNSサービスを用いて発信することで収益を得ることも可能ですし、自分の得意なことやスキルをココナラなどのサービスで出品して販売することも可能です。

 

管理人もサラリーマンの本業の他にブログやWEBサービスなどを副業として行っています。

ブログの始め方はこちらでも紹介していますのでよろしければどうぞ。

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副業のメリットとして

  • 自分のペースで好きなことをしてお金を生み出せる
  • アーリーリタイア後に副業を続けることもできる

などがあります。

 

副業は自分のペースで誰にも縛られることなく行える経済活動です。

雇われている感覚も全くなく、自由に進めることが可能なので、ストレスなくお金を生み出せる数少ない手段だと思います。

アーリーリタイアを目指す場合、まずは『副業』を始めてみてはいかがでしょうか。

 

【STEP2】投資をして種銭を増やしていく

240万円の配当金収入を得るためには配当5%の銘柄を4,800万円分保有しなければなりません。

ただし、4,800万円の資産を貯蓄と副業だけで短期間のうちに作るのはなかなか難しいです。

したがって、貯金と副業で種銭を増やすと同時に投資を行い、配当や投資による運用益で資産を増加させることで、投資の種銭自体も加速度的に増やし、より早いアーリーリタイアの達成が可能になります。

 

投資をした場合と投資をしなかった場合の比較

投資による複利効果の大きさは、例え毎年数%でも積み重なれば大きな違いを生みます。

仮に、年間で180万円(月平均15万円程度)を夫婦二人三脚で貯金するとします。

この貯金を投資をした場合(緑色と青色)、投資をしなかった場合(灰色)は、それぞれ以下のような資産推移を辿ります。

20年 投資を継続 積立投資 貯金との比較

このシミュレーションの通り、投資をせずに貯金のみの場合は18年間で3,240万円のみに留まりますが、投資をした場合は18年間で5,000万円近くの資産を確保できます。

この5,000万円を配当利回り5%の株式に投資をすれば、配当収入が240万円を超え、アーリーリタイアが可能になります。

※上記の計算は市場(リターン5〜6%)に分散投資した場合の資産推移を示しています。

 

ちなみに、30年間上記のような投資を続けるとさらに結果に差が出ます。

30年 投資を継続 積立投資

30年後まで投資を継続した場合は、資産が中央値でも1億円を超える結果になりますが、貯金だけの場合は5,400万円とダブルスコアになってしまいます。

 

投資を積み立ててしていく上で重要なポイントは『リスクを回避しながら投資を継続すること』です。

リスク回避のためには、市場に分散して投資することが重要になりますが、市場に分散投資する方法としては

  • 世界市場に投資できるETFを購入する
  • ロボットアドバイザーの活用

などがあります。

 

ETFの購入

ETFであれば『VT(バンガード・トータル・ワールド・ストック)』などが世界市場に投資できるETFで、SBI証券やマネックス証券などで取扱いがあります。

特にSBI証券ではVTの買い付け手数料が実質0円になっており、投資の際に無駄な経費が発生しません。

SBI証券の公式ページ

 

ロボットアドバイザーの利用

ETFの投資も一定の分散効果はありますが、本当の意味でのリスク回避的な分散投資には『債券』や『金』などまで投資する必要があります。

ですが、ETFを購入しつつ債券や金などまで投資管理するのは非常に面倒ですし、難しいです。

 

そんな難しく面倒な分散投資が素人でも出来るツールが、ロボットアドバイザーの『THEO』や『WealthNavi』などです。

個人の資産やリスク性向などに応じて、自動でポートフォリオ管理をしてくれるので、簡単に自分にあった分散投資ができるのが良いですね。

管理人は『THEO』と『WelthNavi』の両方で口座を開設しています。

THEOの公式ページ

WelthNaviの公式ページ

 

【STEP3】配当金収入を得る&副業を続けても良い

せっかくの大事な資金は絶対に失いたくないので、投資先は慎重に吟味します。

条件としては、配当利回りが高く永続的な競争力がある企業です。

特に、米国株には数十年に渡って増配を続ける『配当王』や『配当貴族』と呼ばれる銘柄がありますので、その銘柄を数銘柄保有していれば、安定的な配当収入を見込めると思います。

 

企業分析の方法や実際の銘柄分析はこちらでも紹介しています。

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注意点としては、1つの会社に全財産を投入することは絶対にやめて、様々なセクターの優良企業に分散投資をすることです。

1つのかごの中に資産を入れてしまうと、その企業や業界が衰退した際に、自身の配当収入にも悪影響が及ぶと考えられます。

様々なセクターの企業に資産を振り分けることで、業界のリスクを回避しましょう。

 

米国株を取引する場合、取扱い銘柄数や手数料などを考え、SBI証券やマネックス証券などのネット証券で口座を開設する方がメリットが大きいです。

特にSBI証券では国内外の様々なETF銘柄の手数料が実質0円になっており、手数料を機にすることなく取引が可能です。

SBI証券の公式ページ

どのタイミングで投資すべきか?

競争力のある優良銘柄を良いタイミングで保有することができれば、アーリーリタイアが後の配当金収入を大きくすることができます。

今のような下落相場後は、優良銘柄に割安で投資できる絶好のチャンスです。

 

例えば、リーマンショック時には配当貴族企業であるジョンソン・エンド・ジョンソンの株価が最高値から36%も下落し1株46ドルになったタイミングもありました。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は2020年4月現在の株価が155ドル前後で配当利回りが2.7%前後です。

つまり、仮にリーマンショック後のタイミングに1株46ドル前後で5,000万円で10,000株に投資をしていれば、年間41,850ドル(450万円程度)の配当収入が確保できたことになります。

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投資のタイミングによって、投資利回りが大きく異なるので、なるべく良いタイミングを逃さないようにしましょう。

 

副業を続けるべきか

完全にリタイアをして収入が配当収入しかない場合、株式市場が崩壊した際に自分の収入が少なからず減少するリスクが発生します。

このリスク回避のためには、アーリーリタイア後も副業やスポット的な仕事を自分のペースで行う方がいいかもしれません。

少なくとも収入の源が2つ以上あれば、心理的な負担が少なく済みます。

長期的に続けることも考え、副業は絶対に自分の好きなことをやるべきですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はアーリーリタイアの試算をしてみま下が、誰もが夢見るアーリーリタイアは意外と手が届くところにありそうです。

ただ、アーリーリタイアするためには強靭な精神で『貯金』と『副業』を続け、最終的に『投資』する会社を自分自身で選ばなければいけません。

 

副業や投資・分析についてはこちらでもまとめていますので参考にしてみてください。

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アーリーリタイアを達成するために重要なポイントは『投資資産をいかに早く築けるか』ですので、特に副業と投資による収入の加速が結果に大きな違いをもたらします。

また、副業を大きくしていくことで、アーリーリタイア後の生活も安定します。

副業を始める際の初期投資は少ないためリスクは少なく、副業解禁の今はスタートダッシュを切れる大きなチャンスです。

みなさんも副業を始めてアーリーリタイアへの道を歩んでみてはいかがでしょうか?

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