・返還免除制度
大学院で借りれる奨学金には、特に優れた業績による返還免除という制度があります。
“平成16年度に、大学院で第一種奨学金の貸与を受けた者の3割を上限として、在学中に特に優れた業績を挙げた者を対象に、貸与期間終了時に奨学金の全部又は一部の返還を免除することができる「特に優れた業績による返還免除制度」を導入しました。”
*日本学生支援機構HPより引用
この奨学金を得るためには…
・最低条件
まずこの免除制度が適用されるのは、第一種奨学金です。
日本学生支援機構から借りれる奨学金には第一種と第二種があり、
第一種は無利子で借りれるものなので、返済に利息がつきません。
こちらを借りられるだけでも、お金の価値で言えば先に貰える分だけお得にもなります。
入試や学部生時の成績等が関係する様ですが、私の周りではそれなりにこの奨学金をもらっている人は何人かいました。
・特に優れた業績とは?
特に優れた業績とはどの程度なのでしょうか?
HPでは評価対象として次のようなものが挙げられています。
・学問分野での顕著な成果や発明・発見
,専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍
・ボランティア等での顕著な社会貢献
とはいっても具体的には何をしたらどれくらい貰えるのかイメージつきませんよね
そこで、私の身内の2人の具体的な例を紹介します。
・半額免除の例
数年前の話ですが、私の兄は工科大学院生の時の奨学金で半額免除をもらいました。
兄の実績は、
・TA経験
・国内の学会での数回の研究発表
・中国での国際学会で研究発表
らしいです。国際学会での活躍はポイントが高かったのでしょう。
一般的に理系の学生は海外の学会で発表を行う機会を貰えることが多いので、有利だと言われています。
・全額免除の例
先日私の知人が全額免除を貰っていました。
奨学金の全額免除なんて神話だと思っていたのでビックリです。
しかも、その知人はなんと文系の院生だったのでさらにビックリです
早速知人が申請書に書いた実績を聞いてみました。
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1.授業成績(ほとんどが優)
2.TA(2人の先生のアシスタント)
3.2回のビジネスコンテストの本戦出場(最終候補まで)
4.大学院内の研究発表会で最優秀賞
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なるほど。
院生の成績は一般的には優が多く、TA経験もっている方は多いのであまり差がつく内容ではありません。なので3と4が今回の免除に効いたのでしょう。
最優秀賞も強そうですが、もしかするとビジネスコンテストには学会とか同じくらいの実績パワーがあるのかもしれませんね。
・Learning
今回の私の身内の例で、文系や学会機会に恵まれない学生でも希望が出てきました。それは
ビジネスコンテストである程度の成績を残せば免除を狙える!(仮説)
という希望です。
半額免除で100万円、全額免除で200万です。
結果的に言えば彼はこの2年間で200万稼いだことになりました。
アルバイトで稼ぐよりも、学業に専念して良い成績を残せば結果としてアルバイトよりも稼げるのかもしれませんね
この免除制度は研究専念することにインセンティブを与えることを目的としているのですが、
分野によっては評価されずらい分野もあるでしょう。
学生の方は是非参考に、学業に専念するだけでなく、ビジコンのような外で評価される機会を利用してみてください!