【決算分析:下方修正銘柄】日本プロロジスリート投資法人

1/18に発表された決算情報を基に企業分析をしてみましたので投資案件として参考にどうぞ

日本プロロジスリート投資法人の決算発表

・日本プロロジスリート投資法人 <3283>

今期経常利益4%減益

以下の分析は2019/1/18の決算短信に基づいています。



*前期からの財務状況の変化に基づき分析しております。

<日本プロロジスリート法人>

日本プロロジスリート法人は、大型物流施設に特化したリート法人です。米国のリート法人を主とするグローバルグループの中で、日本の物流不動産も開発・運営をしています。

投資法人の仕組みは下記(ホームページより拝借

*企業力指数による評価

前期 今期 変化
収益力指数 1.78 1.79 +0.01
支払能力指数 0.12 0.13 +0.01
活力指数 0.03 0.04 +0.01
持久力指数 1.50 1.32 -0.18
成長力指数 1.01 1.02 +0.01
企業力指数 0.89 0.86 -0.03

前期に比べると各指数でみると持久力指数のみ低下しているのが分かります。しかしその他の指数は同等でむしろ若干上昇しています。この大幅減少は若干気になる部分ではあるものの、全体としてはそれほど大きい影響が有る様でもないようです。



*キャッシュフロー分析

前期 今期 変化
営業キャッシュフロー 12436 15689 +26%成長
投資キャッシュフロー -43820 -5728 投資額-
財務キャッシュフロー 30225 -4896 借入→返済
キャッシュフロー -1159 5065

キャッシュフローで見ると前期は資金調達を行いって投資を行い、今期も引き続き投資を行いながら借金を返済しているという構図になっています。営業キャッシュフロー自体は前期に比べては伸びているので順調に成長しているとも言えます。

*株価分析

前期 今期 変化
株価 230300 229500 -0.35%
企業力指数 0.89 0.86 ―3.4%
キャッシュフロー 成長企業型 優良企業型 営業+

前回の決算後の株価に対して現在の株価は-0.35%。企業力指数で言うと-3.4%なので、仮に企業力指数が企業の実力を表しているとすると今回の下方修正で週明けには前回より-3.4%程度の下落、222400くらいになるのではないかと予測されます。

日本プロロジスリートはキャッシュフロー構造では悪くはなく危険な銘柄ではないとも考えられるので、逆に-3.4%以上、222400を大幅に下回った場合は一個の買いの指標かもしれませんね。

今回の分析にあたって利用している分析手法はこちらで解説しております。
キャッシュフロー計算書はどうやって見るべき?
企業力指数とは?

*定性的な分析にも興味のある方はこちらもどうぞ

企業の定性分析 ~定性分析の手法:3つのフレームワークで分析してみる~

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