中小企業診断士2次試験対策ノート:事例3まとめ

計画の生産管理

最初に問題用紙に要素を書きだしてあとで回答まとめる方式→ペース配分的には残り40分位には作成に入りたい。
解答欄のズレ、間違いに注意!
改善策の提案 → 課題 と それに対する改善策を出す。
提案系120文字 → 4個程度の方向性提案が必要。
ロットサイズ、ロット数の間違いよくするので注意。

各生産方式のメリット

◎見込生産

メリット
規模の経済による生産性向上
リードタイムが短い

デメリット・課題
過剰在庫や売れ残りリスクがある ⇒ 需要予測と在庫管理の精度を向上させる
柔軟な生産体制を構築すること
生産計画と連動させること

◎受注生産

メリット
製品仕様を顧客のニーズに合わせられる
在庫が不要

デメリット
①***ードタイムが長くなるため、短縮化が必要
受注変動により生産不可も変動するため、受注の平準化が必要
コストと納期の見積精度向上が必要

各生産方式のメリット

◎ライン生産方式

*メリット
作業者の間接作業が少なく生産性が高い
単能工での作業が可能

*デメリット
変化に対する融通性がじぇも
単純作業でモチベーションが低下しやすい
仕掛品増加リスクがある(ラインバランシングが必要)

◎セル生産方式
チームで製品の組み立て工程を完成まで行う

*メリット
多能工化による作業者モチベーション向上
工程間のばらつき最小化による仕掛品減少
品種や数量の柔軟な変更が可能

*デメリット
多能工化のための育成が難しい⇒(初期の生産性が落ちる)
品質にバラつきが生まれやすいため、作りやすい製品設計が必要になる

内製化

メリット
製造ノウハウを蓄積できる
機密保持できること
他社との差別化につながること

デメリット
開発リードタイムを要すること
初期投資が必要なこと
開発が製品化につながらないリスクがあること

OEM

メリット
安定した受注で安定した売り上げにつながる
設備稼働率が向上し生産コストが低減する(規模の経済を発揮する)
相手ブランドを利用できる
自社の技術水準向上やノウハウ蓄積につながる
⑤見込生産の企業が受注生産を引き受けるのであれば在庫リスクが少ない、軽減される。生産計画が容易になる。

デメリット
市場での自社ブランドの育成が困難
市場での自社の販売チャネルの育成が困難
特定顧客への依存度が高まりリスクが増大すること

受託時の留意点
納期を順守できるか
生産体制を整備できるか
製品開発力や営業力を維持できるか

在庫の保有

*メリット
機会損失の防止
短納期の実現
発注費用の低減

*デメリット
キャッシュフローの悪化
在庫関連費用の発生
死蔵在庫の発生

新規製品の受注獲得のメリット

1.売上構成比の分散による特定製品への依存度低下で経営が安定する (背景;特定製品に大きく依存している)
2.新規製品の生産ノウハウの獲得や技術力の向上
3.受注拡大による収益性の向上
4.生産の平準化 (背景:既存製品の季節変動・需要変動が大きい)
5.稼働率の向上によるコスト削減 (背景:生産余力がある)
6.既存ノウハウ・設備を活用出来、シナジー効果が期待できる
7.   新規取引先や販路の獲得

自社で部品在庫管理・受注発送業務を行うメリット

1.顧客との接点が出来、顧客のニーズや業界動向を入手できる
2.管理業務・受注発送業務の新たなノウハウの蓄積できる。(背景:これまでやってこなかった)
3.受注情報が予想数量から確定数量となり生産が効率化(受注・発送情報の入手による生産計画精度の向上) (背景:今まで予想数量に基づいて生産していたが、受注情報を得られるようになった)
4.業務委託費収入を得られる(背景:他社からの業務委託である)

CAD/CAM化のメリット

1,過去の設計データを再利用することで設計時間の短縮が出来、設計業務を効率化できる (背景:設計業務の負担が多い、設計変更が多い)
2.   データを活用して設計の簡素化や部品の標準化ができ、コスト削減ができる (背景:部品種類が多い)
3.NC加工機とデータ連携して直接データ入力することでリードタイムを短縮できる (背景:NC加工機を利用している)
4.外注先とのデータ連携でリードタイムを短縮できる。(背景:外注を利用している)
5,設計変更が容易にり、設計業務を効率化できる(背景:設計業務の負担が多い、設計変更が多い)
6.製造部との連携が容易になり品質が向上する(一般)

NC加工機 数値制御された加工機

解答例:
メリットは、①過去の設計データを流用することで設計業務を効率化して設計部員の業務量を軽減できること、②データを活用して設計の簡素化や部品の標準化を行いコスト削減ができること、③NC加工機とデータ連携することでリードタイムを短縮できること、④外注先とデータ連携をすることで外注加工品の納期遅れを改善することである。

SWOT分析の強み・弱みの抽出例

40字 → 3つくらい挙げられると望ましい。文章でなくていい。出来るだけボトルネック・重要ポイントを見極める。

強みとなりうるもの
〇〇技術/  〇〇から〇〇までの一貫体制(工程をしっかり書いた方がいい)・一貫生産体制*/  熟練の技術者 / 技術に精通した営業部 /**が親会社である / **を仕入れられる /(自社の経営資源)に注目した取引要望を貰える点* など
*は機会に近いが、自社の経営資源に基づくものであれば強みに入れてもいい
*文言に注意
*「一貫生産体制」という言葉が無くても複数の工程を続けて出来る=「一貫生産体制」と括って特徴づけていい。

弱みとなりうるもの
納期遅延 / 受注変動 / 〇〇は作れない / 各チームにおける技術力の差 / 標準化されていない / 作業スペースが狭い / 組織的な生産管理が出来ていない / 原料の調達能力が低い / **費が高く赤字体質である / 限界利益が赤字である / 生産管理レベルが低い / (営業部隊が居ない、役員だけでおこなっている→)営業力が弱い

文章のまとめ方例

Q: 加工部門を分離して創業したC社の成長要因は?
A: 成長要因は①加工工程の見直し、加工技術の向上、少品種多量生産体制の確立による生産性の向上②顧客ニーズを営業部員が把握し、製品化できる体制、③X社以外の食品スーパーや外食チェーンの受注成功である。
**による**の向上/ 成功要因は①~②~である。

Q:セントラルキッチンとしての機能をそなえるためにどのような対応を必要とするか?
A:必要な対応は①味付けや野菜カット等の加工工程の増設、②個体管理が出来る衛生管理体制の整備、③前日発注・翌日全店直接配送に応える短納期生産体制、配送体制の強化④標準化された加工・調理方法による品質・コストの安定化である。
  ③は文章をまとめ直した短縮表現

Q:Y社から要求されているセントラルキッチンとしての情報を果たすためには業務上どの様な情報が必要になるか?
A:必要な情報は①衛生管理のための個体管理情報、②短納期に対応するためのY社からの受注情報と在庫情報。③配送計画のための配送時間・配送先情報、④メニューごとの加工方法の情報である。

<その他>
①~~し、②を行い費用を削減し、収益を改善する
①~~~し、②~~~を行い、リードタイムの短縮を測る

Q:生産面と設計面の課題を挙げよ
A:課題は生産面で①・・・・②・・・・すること、設計面で①・・・・、②・・・・することである。

〇ITで活用する情報

*明確にこの表現である必要は無いが、字数を省けるので表現覚えておく。これらをこたえる問題が意外と過去何回か出ている。

受注情報   (納期・数量・品種) →共有してリードタイム短縮 受注生産では納期情報重要
生産計画情報            →共有してリードタイム短縮 見込生産で重要
生産統制情報 (進捗・余力情報、稼働情報、資材調達情報、移動時間) →共有してリードタイム短縮 受注生産で重要
製品在庫情報            ⇒見込生産で重要
仕様情報   (図面など仕様書、製品情報、客先の要望、打ち合わせ内容)
仕掛品情報  (在庫数・品種)
需要予測情報・受注見込情報      ⇒見込生産で重要

コスト削減のために共有される情報、若干上記より粒度低め
材料歩留まりに関する情報、原価に関する情報、設計情報、稼働率情報
(受注時の設計で活用すれば、コストを削減できる)

生産計画情報と生産統制情報は別であるので別途書くのがいい。

課題と改善策

一般解はたくさんあるので、与件文にある課題感や取組内容から最も重要だと思われるものから採用していく。
ロット数ではなくロットサイズ

①多品種少量生産体制を構築する
→ 生産計画の短サイクル化し、計画の精度を向上させる
→ ロットサイズの適正化を行うこと
→ 製品品目の絞りこみを行う                 (優先度低め)

◎品質の改善
→ 研修・OJT等による衛生管理・品質管理意識、スキルの向上
→ 刃物交換・研磨、衛生管理、加工作業の標準化・マニュアル化
→ 機械の加工精度を上げる                   (背景:加工精度は**に左右される)
→ 定期的なメンテナンスを行う事で予防保全を行い故障を防ぐ。(背景:事後保全で行われている)
→ メンテナンスのマニュアル化・標準化する        。(背景:経験で行われている)
→ (作業員の流動化等で)仕掛品削減(劣化対策)        (背景:仕掛品の劣化が生じている)
→ 原材料を選別して作業フローを分ける             (背景:原材料の不均質性に問題がある)
→ 衛生管理ルールを設ける                   (背景:衛生管理に課題がある)

◎生産計画の精度向上
→ 生産計画の都度見直しの実施                               
→ 生産計画の短サイクル化                                 (背景:生産計画が1か月)
→ 作業の標準化・マニュアル化、工程順・工数見積もりのマニュアル化             (背景:工数見積もりが標準化出来ていない)
→ 教育・研修・OJTでチーム間での技術力の差の改善                         (背景:技術力に差がある)
→ 受注情報をデータベース化してリアルタイム共有し、随時確認をとれるようにする       (背景:生産計画立案に必要な情報共有が遅い)
→ 購買業務を製造部に移管し、業務負担を軽減して外注加工品の納期管理を徹底させ納期漏れを防ぐ(背景:設計部員の業務量が多い・設計部員が管理している外注品の納期管理が不十分)
→ カムアップシステムで納期管理を行う                           (背景:外注品の納期管理が不十分)
(To Doリストを管理する方式で、その日にやらなければいけない仕事がその日になると手元に現れてくるようなやり方。)

◎在庫の管理・削減・適正化、原材料費削減
→ 資材調達計画を短サイクル化し、在庫量を減らし、コストを削減               (背景:資材調達のサイクルが長い)
→ 資材調達計画はABC管理を実施し、重点品目の在庫切れを防ぎつつ、在庫量の減少に伴う原材料費の削減を実現 (背景:製品品種が多い)
ー                                             (背景;在庫が多い 稼働率を重視して必要以上に生産を行っている)
ー 小ロット化・ロットサイズ適正化する                           (背景:在庫が多い ロットサイズが不適切)
ー 製販の情報共有★が不十分なので連携を強化する                      (背景:在庫が多い 製造部と営業部の情報共有の会議が月に1回)★いい端的ワード

◎営業部門の工数削減(設計部門とかも入ってることが多い)
→ CADデータを取引先・社内各部署で共有(製作担当者との連携)し、打ち合わせ削減 (背景:顧客とのイメージ擦り合わせに時間を要する・仕様や図面変更が頻発する)
→ 施工管理を外注し、営業部門の負担削減                     (背景:担当業務が多い、業務負荷が大きい)
→ デザイン理解力を向上させ、営業部門の能力向上する               (背景:製作までのプロセスに時間がかかる)
→ 設計業務の選任化、分担化                           (背景:設計要員の作業量負担が大きい)
→ CAD/CAM導入による業務効率化                        (背景:設計要員の作業量負担が大きい、システム導入)

◎収益性・効率性を高める
→ **作業を標準化・マニュアル化して時間を短縮し、生産コストを削減する。       (一般、背景:経験などに頼っている)
→ ロットサイズを適正化して在庫を適正化し、欠品を防いで販売数量を増加させるとともに生産コストを削減する。 (背景:ロットサイズが一定)
→ 顧客ニーズをもとにした高付加価値の新製品を開発し、取引先の拡大と売り上げの拡大を図る。(背景:「顧客ニーズを把握する体制」がある、既存顧客の交渉力が強まっているので新規開拓)
→ 加工方法を標準化しマニュアル化することで歩留まりを改善
→ ラインバランシングによる生産効率向上、平準化による作業効率向上を計る         (背景:工程間の能力に差があり、一部がネック工程になっている。稼働率が低い、停止、空転が多い)
工場全体で生産能力を把握して、生産計画を立てる/生産統制を計る/工程管理する
→ 一括購入することで原材料の単価を下げる                       (一般 背景:仕入サイクルが短い)
→ 出荷を顧客ごとにまとめて行い、輸送コストを削減する                 (背景:消費者への配送も行っている)
→ 全社的に生産計画を立てて生産を効率化する                      (一般 背景:特定の工程だけ生産計画が立てられている)
→ 製品移動の円滑化・移動時間の削減で作業効率向上を図り、コストを削減する       (背景:残業が発生し、コストが増加している、移動時間が多い)
→ 作業員をグループ間で移動させる事で稼働率を向上する                 (背景:グループごとに独立していて稼働率に差がある)
→ 生産情報を全社で一元管理して効率化する                       (一般 背景:システム導入)
→ 工数・工程を標準化してDB化して全社で共有し、全行程の計画を作成し、統制を行い生産性・稼働率を向上させる(背景:システム導入)
→ 材料・部品の共通化・標準化により部品点数を削減し、製品在庫の適正化を図り生産効率を上げる(背景:材料・備品が製品ごとに異なるものが採用される傾向にある、在庫保有有)
→ デザインに関係のないコア部品の共通化で部品点数を削減する               (背景:デザインを優先していて材料・備品が製品ごとに異なるものが採用される傾向にある)
→ 発注・在庫管理を強化して在庫管理の適正化を図り、納期遅延を防ぐ            (背景:外注加工品が増える、外注加工品では納期遅延が生じている)
→ 設計変更を提案する                                  (背景;設計変更なども含む提案を検討している、工数が多い、材料歩留まりが悪い)
→ ラインアップを精査して収益性の高いものに絞り込む△

*歩留まり・・投入した原料や素材の量に対して、実際に得ることができた出来高の割合のこと
*ラインバランシング:生産ラインの作業ステーションごとに割り付ける作業量を均等化すること

◎リードタイム短縮する
→ 生産計画を短サイクル化、確定受注量ごとに計画(背景:生産計画の作成サイクルが長い)
→ 全行程を踏まえた割付実施や工程毎の平準化を図る (背景:工程間の能力に差があり、一部がネック工程になっている。)
  全行程で一貫した生産計画(=全工程の加工時間を考慮した生産計画)を立案し、生産統制を行う (背景:工程間の能力に差があり、一部がネック工程になっている。部門間でバラバラで動いている)
→ 生産計画・統括部門の配置 (背景:専門的な部門がない 負担が大きい)
→ 加工順のルール化  (背景:加工順がバラバラ)
→ 受注・進捗・納期の情報を全社で共有して一元管理し、納期を反映した加工順の決定する(背景:納期順に行っていない場合)
→ 適正なロットサイズへ見直しする / 小ロット化を行う(背景:多品種少量生産に対応できていない)
→ SLPによるレイアウト変更、5S整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の徹底による製品移動の円滑化 (背景:作業スペースが少ない・モノの移動が多い)
→ 仕掛品置き場の見直し、ロットサイズの見直し・最適化による仕掛品削減 (背景:仕掛品が邪魔になってる)
→ 段取作業の標準化・マニュアル化・段取作業の外段取化による稼働率向上・設備停止時間の抑制 (背景:段取りで設備が停止してる時間が多い)
→ 商品ごとに別の設備で加工する                 (背景:切り替え時間が多い)
⇒ 製販の連携を強化(受注情報の一元管理)            (背景:製造部と営業部の情報共有頻度が低い)
 CADデータを製造部・営業部・顧客で共有し、打合せ時間を減らす。(背景:打ち合わせ時間が多い)
→ 顧客情報のオンライン化 (背景:受注生産 システム導入)

*外段取り化とは
外段取り=機械設備を停止せずにできる段取り替えのこと。近年では事前準備を徹底することで内段取りを外段取り化し、内段取りの作業時間を短縮するといった取り組みが注目されている

生産現場で予想される混乱の内容と対策

*与件文からの抽出問題。設問形式にストックがなかったので回答例をストック

混乱
予想される混乱は従来金属プレスと樹脂成型加工が別々で受注・完成させていたため、組み立て工程で滞留が生じること
経験のない組み立て工程によるる習熟不足で生産が遅れること
対策
全社的な生産計画・生産統制を行う(部門を新設する)
これにより、欠品や過剰な仕掛品を削減し、全体の生産リードタイムを短縮する。

取引の変化に応じた生産計画・資材調達計画の変化

◎直接取引をするようになって生産計画・資材調達計画が変化するポイント
*多品種化・納品リードタイム短縮・受注ロット縮小されるため、生産システムを大幅に見直す必要がある。
品種 / リードタイム / ロット数 の観点から変化するポイントを指摘)

ダナドコ 施策提案の基本

ダナドコ(誰に、何を、どのように、効果は?

*具体例
X社以外の販路開拓を実現するために、経営資源に注目した提案をする問題。
*以下の具体例は与件文ピックアップなので覚える必要はない。

*”誰に”を具体的に提案
国内外の精密機器メーカーに販路開拓を行う
海外市場に直接販売する
X社と需要動向の異なる業界に対して開拓を行う

*何を訴求するか?
強みである加工技術と一貫生産体制を活かし、国内外の精密機器メーカーに営業し販路開拓を行う。
世界レベルで著名な精密機器の構成部品の生産実績を訴求する
業務移管に対応する事で得た短納期や小ロット化に対応できる事を強みとして訴求

*どの様に
直接取引を行う
提案型営業を行う
営業体制を強化し(弱みを補強し、)

*効果
X社依存から脱却する
売上の拡大する

新事業の提案と必要な施策

どの様な新事業を提案するか? → ①機会と②強みを活かす提案
そのために必要な施策は?   → 弱みを改善する・必要な要件を揃える提案

*以下の具体例は与件文ピックアップなので覚える必要はない。

①機会となりうるもの
**の需要が年々増加している

②強みとなりうるもの
現在の工程を利用出来、設備投資が不要である
原材料を確保できる

③弱みの改善・必要要件
<品質面>
教育による衛生管理意識の醸成 (背景:食品、衛生管理意識低い)
衛生管理ルールの作成     (背景:食品、衛生管理意識低い)
温度管理設備の導入      (背景:生鮮食品)
仕掛品削減による鮮度劣化防止 (背景:生鮮食品 鮮度管理に課題)
短納期化・リードタイム短縮による新鮮さの確保 (背景:生鮮食品 鮮度管理に課題)
<生産面>
年内稼働を行うための新たな材料調達先の開拓(背景:年中材料調達できない)

充実施策と拡大施策

事業の充実・拡大をどのように行うべきか?
→充実=内部を強化していく施策、拡大=外部に対して働きかける施策

〇拡大施策(外部に対して働きかける施策

営業体制・営業力を強化                    (一般で使える)
新規開拓の実施                        (充実策とセットで)
強みを訴求する                        (背景;~~技術/~~一貫体制の強みがある)
・技術、短納期化で差別化を計る                 (短納期も十分差別化要因)

上記等を通じて売上を拡大させる

〇充実施策(内部を強化していく施策

全社的な生産計画と生産統制を実施し、納期遅延を防止する    (背景:納期遅延が生じている)
設備を変更して他の製品にも対応可能にする           (背景:設備の関係で提供できない製品がある)
**技術を向上する                      (背景:**技術に対する明確なニーズがある)
教育・標準化により、短期納期対応力を向上させる        (背景:納期遅延が生じている)
若手人材を確保し、技術を承継する。              (背景:高齢化が進展している中)

上記を通じて生産能力を向上させる

回答チューニング

C社が直面している課題とその解決策は?図1~図3なども参考に答えよ
他にも課題は見つかっていたが、図1~図3部分をかなり詳しく書くべきと思いそこばかりを書く
→ 結果的にはそこの部分の占めるのは半分くらいで、あと半分は別からピックアップしてよかった。
(そのためS1は増やす、D2は小さくするというような具体的なグラフ読み取りまでは求められていなかったと考えられる)
→ 出題では明確には限定されていないので広く答える方が安全策

クレーム対応に最も効果的に実施するために着目すべきクレームは?
→ 着目するクレームは、着目した理由と一緒に述べる
最も件数が多い・・・など。字数的に余裕がありそうであれば2番目位にものも加えて、全体の〇%を占める・・・と言うような形で回答するのも可

抽出する課題やキーワードは設問ごとに異なることが多いが、提案するHOWは同じでもいい。

一部の工程だけが優先して強化されてきたことによる問題点は?

→ 〇〇工程後の仕掛品・在庫が多く、〇〇工程がネック工程となっている
どの工程の仕掛品が多いのかを明記した方が良く、ネック工程とは別で記載した方が良い

取引先の唯一の国内調達先になることのメリットは?

→(他社の分が回ってくるので)受注増加・生産量が増加することで、稼働率が向上し、生産コストが削減できること(材料調達コスト削減を含む)
☓売り手の脅威が増すので交渉力が上がる は微妙。(上記の方が記載の優先度が高い)

販路開拓のために、経営資源に注目して提案せよ
→このような設問の場合は”足りない経営資源を補う”から考えるだけではなく、”ある経営資源を活用する方向性”も考えるべき。(むしろ後者が重要っぽい)

事業の生産技術面の特徴は?(事業の変遷を理解した上で)
→金属パネル加工、組立加工、塗装加工の一貫体制と外部専門家の指導で向上した塗装技術
*”外部専門家の指導で向上したこと”、”改善活動を続けて磨かれたと塗装技術力” といったまとめ方にするとよかった。
事業の変遷を理解した上で=その強みがどのような経緯で獲得されたか?を修飾できればよかった。

事業の営業面での特徴は?(事業の変遷を理解した上で)
→外部環境変化に対応し、OEMで安定受注を確保しつつ、自社ブランドを独自で営業展開

☓既存の関係者からの紹介で顧客を開拓してきている → 紹介メインで新規獲得に繋がってきたこと=ここはピックアップポイントではない
△X社との競合を考慮する必要がある        → 微妙。X社への売上依存度が高い事も指摘ポイントとしてはあるが、
それよりも、X社への売上依存を脱却するために既に別ブランドを展開していること(計画段階ではなく実施済みであること)を評価すべき
営業面の特徴で考慮すべきだったポイント「どんな製品をそろえているか?それぞれどんな立ち位置か?」「そうなった経緯(背景:事業の変遷を理解した上でとい出題のため)
字数があれば「どのように売っているか?(カタログ販売、提案型営業)」等を詰め込んでも良かった

営業活動:商品やサービスを顧客に売り、企業が利益を上げるために行う一連のプロセス

営業スタイルをどのように変えるべきか?
→○○から○○へ変える必要がある
Breforeも答えることがポイント高め

Q:独自の経営の方向性と対応策を提案せよ

方向性は①金型技術は中国国内で得にくいため、中国国内で得にくいため、中国国内の工場に対して自社の金型を販売していくこと、②強みである生産設備の改良・改善技術も同時に提供していくこと。である。
その対応策として、営業部門を設置して営業体制を強化する必要がある。
これにより新規顧客の開拓を行い売上を拡大し、主要顧客依存度を低下させる。

*方向性ー対策ー効果、 効果まで書くこと。①はOーS(機会と強み)の組み合わせなので抽出は比較的容易。これで時数に余裕がある場合は②S(強み)のみに基づく施策を提案するのもよい。