ここでは中小企業診断士試験のH30年過去問をベースに試験対策情報をまとめています。
過去の問題で聞かれた内容や、その設問に関連する内容を同時にまとめています。過去問では答えの記号しか公開されていないので、過去問演習時の解説等にもお使いください。*見出しの()内に対応する設問ナンバーを記載しています。
また重要と思われる項目についてはオレンジ色or赤色にて、表記しています。印刷すれば赤の暗記シートとしても使えるので、是非ご活用ください。
*項目が同じ分野からの出題が多いため、同一分野については一つにまとめており、順番がかなり前後しています。
- 1 生産における管理目標(問1)
- 2 生産とレイアウト(問2,3)
- 3 SPT(Shortest Processing Time First)方式(問5)
- 4 マシニングセンタ(問6)
- 5 PERT(問7)
- 6 QC7つ道具(8,9)*頻出
- 7 IE:方法研究(問8,10)
- 8 IE:作業測定(8,15,18)
- 9 生産方式(問11,20)
- 10 需要予測(問12) *頻出
- 11 資材の発注(問2,17)
- 12 JISで定義される現品管理の活動(問14)
- 13 統計(問15)
- 14 設備故障とその保全活動 (問19,1)
- 15 生産現場の改善(問20)
- 16 まちづくり3法(問21)
- 17 商店街のタイプ(問22)
- 18 ライリーの法則(問23)
- 19 照明の基礎知識(問24)
- 20 地域商店街活性化法(問25)
- 21 人事生産性(問27)
- 22 小売店の品揃え(問28)
- 23 売場づくりの考え方(問29)
- 24 インストアプロモーション(問30)
- 25 小売店の在庫管理(問31)
- 26 セービング法(問32)
- 27 ユニットロードと搬送機器(問33)
- 28 チェーン小売業の物流センター(問34,35)
- 29 ソースマーキングとインストアマーキング(問37)
- 30 HACCP(問38)
- 31 マーケットバスケット分析(問39)
- 32 データ形式と開放性(問40)
生産における管理目標(問1)
Prouductivity (生産性)
・労働生産性 :生産量(金額)÷労働量(従業員数)
・設備生産性 :生産量(金額)÷設備量(機械台数)
・原材料生産性:生産量(金額)÷原材料使用量(金額)
Quality(クオリティ)
・不適合率 :検査によって不適合と判断された製品の割合
Cost :コスト
Delivery :数量・納期
Safety :安全
*安全性を評価する指標
・度数率 :死傷者数÷延べ実労働時間数×1,000,000
・年千人率 :年間死傷者数÷平均労働者数×1,000
・強度率 :延べ労働損失日数÷延べ実労働時間数×1,000
Morale :モラル・意欲
Environment :環境
生産とレイアウト(問2,3)
PQ分析・・・何をどれくらい生産するか。(製品別生産量のグラフ)PQ分析の後、モノの流れの分析に入る。
<PQ分析の結果>
*多品種少量生産 → 機能別レイアウト(=ジョブショップ型レイアウト)
*少品種大量生産 → 製品別レイアウト(=フローショップ型レイアウト)
<物の流れの分析>
*これはIEにおける工程分析にもあてはまる。
①多品種工程図表(多品種工程分析)
加工経路の似ている製品や部品をグループ化する分析。
工程が全く同じであれば、専用ライン化を検討。ほとんどの工程に共有性のない物であれば、機能別レイアウトを検討。(レイアウトの種類を決める)
②流れ線図(フロー・ダイヤグラム)
設備や建屋の配置図に工程図記号を記入したもの。逆行する流れや無用な移動などの分析が可能。*(レイアウトの種類よりは配置等が主となる)
スループットタイム:(材料が投入されてから製品となるまでの時間)
SPT(Shortest Processing Time First)方式(問5)
処理時間の短い順に投入すること。
関連:ジョンソン法 2つのプロセスからなるラインにおいて複数製品を生産する時、最初と最後に最も作業時間が短いものを選ぶ。
マシニングセンタ(問6)
マシニングセンタ:目的に合わせて回転工具を使用し、削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなどの加工を加工プログラムに基づいて自動工具交換機能によって1台で行うことができる数値制御工作機械。
<関連>
旋盤(せんばん) :工作物を回転させ、静止工具を利用して、切削加工を行う工作機械
トランスファーマシン:異なる機能を持つ数代から数十台の工作機械を、等間隔かつ直線状に配置し、それらを搬送装置で結合した機械群
産業用ロボット :自動制御によるマニピュレーション機能または移動機能をもち、各種作業をプログラムによって実行できる産業用に使用される機械
PERT(問7)
順序関係が存在する複数のアクティビティで構成されるプロジェクトを、能率よく実施するためのスケジューリング方法。ノードとアクティビティを用いるアローダイヤグラムを使って作業の全体像が表示される。
*作業はアクティビティ、作業前後の状態がノード。同時並行で作業が進む場合は、ダミーを用い、先行作業が全て終わっている状態→次の状態を→で示す
QC7つ道具(8,9)*頻出
品質管理で活用されている代表的な手法。
①グラフ
②パレート図 ・・・項目別に層別(各層に分類する事)し、出現頻度の大きさ順に棒グラフで並べ累積比率を折れ線グラフで示した図
重要な項目を絞り込むことが出来る。
③チェックシート
④ヒストグラム ・・・データの分布状態を把握するために用いる図。*頻出
⑤散布図 ・・・2つの特性の相関を解析する場合に利用する図
⑥特性要因図 ・・・結果(特性)のもたらす一連の原因を、階層的に整理するもの。
⑦管理図 ・・・連続したデータを時系列的に並べ、異常かどうかの判断基準となる管理限界線を記入した図表。ランダムであれば正常であるが点にくせがある場合、正常ではない可能性がある。
*管理図の種類(それぞれ測定するものが異なる)
<計量値データ:連続データ>
x-R管理図*(xの上にバーが付く):平均の変動
x管理図 :個々の観測値
s管理図 :群の標準偏差
<計数値データ:不連続データ>
p管理図 :不良品の率
np管理図 :不良品の数
c管理図 :サンプルの不適合数(サンプルサイズ一定)
u管理図 :サンプル単位当たりの不適合数(サンプルサイズ不一定)
*不適合数は、1品に複数不適合箇所があれば全てカウントする。
IE:方法研究(問8,10)
<工程研究>
①工程分析:作業を加工・運搬・検査・停滞の基本要素によって表現・把握し、その編成合理化によって改善を図る。
工程図記号 *過去3年毎年出題の重要項目
加工 | 〇 | 原材料・部品・製品に変化を与える |
運搬 | ◦(加工の1/3~1/2の大きさ)or ⇦ | 場所を変える |
停滞(貯蔵) | ▽ | 計画的に蓄える |
停滞(滞留) | D(少し横長台形) | 計画に反して滞っている |
検査(数量検査) | □ | 数を測定して差異を検知 |
検査(品質検査) | ◇ | 特性を試験し良・不良の判定 |
<問題を解くにあたって>
*単純に停滞・検査と言った時は、上記の両方が含まれる点に注意。
*自動運搬機が導入されても、運搬記号の数は減らない。
*上記の記号を組み合わせた複合記号も存在する(そのまま記号を重ねた形)
→工程分析はモノの流れの分析とやることはほぼ同じ。
②運搬分析
<動作研究>
連合作業分析*頻出項目
人と機械、人と人が共同で作業を行う場合は待ち時間等のロスが発生する。そこで、両者の作業を時系列で分析し、ロスの少ない作業方法へ組み替える改善を行うことが課題。この分析では連合作業分析図表が用いられる。
・組作業分析図(人ー人分析図)
・マン・マシンチャート(人ー機械分析図)
IE:作業測定(8,15,18)
<稼働分析>
ワークサンプリング法:作業者や機械が「何をしているか」を瞬間的に観察して、記録・集計し(サンプルを収集し)、そのデータに基づいて作業状態の発生の割合を統計的に分析するもの。繰り返し作業の分析に適している。
<時間研究>
*PTS法(Predetermined Time standard System:規定時間法)*4年連続の頻出
作業を微動作レベルまで分解し、あらかじめ決めた微動作時の作業時間値を積み上げて標準時間を決める。レイティング(実際におこなった作業者の速度を正常速度に換算すること。例えば作業者の熟練度を考慮する事が不要。)が不要。
MTM法(methods-time measurement):動作の性質別に作業を分類。
WF法 (work-factor plan): 使用する身体部位別に作業を分類。
標準時間を設定するための準備
・設備による加工時間を別途付与するために設備で試加工を実施して加工時間を測定
・試作品を組み立てるための模擬ラインを敷設して、製品組み立ての標準作業を決定
*標準時間資料法
作業時間のデータを分類・整理し、時間と変動要因との関係を数式・図・表などにまとめたものを用いて標準時間を設定する方法
既存製品の組み立て作業に対して時間分析などを実施して、それらの基礎資料は整備される。
生産方式(問11,20)
<トヨタ式生産方式>*頻出
・ジャストインタイム:後工程の要求に合わせて、必要なものを必要な時に生産するトヨタ生産方式の重要概念の一つ。
後工程引取方式ともいう。
・かんばん方式 :上記の実現のため、かんばんと呼ばれる作業指示書を利用して生産指示・運搬指示をする仕組み。
・自動化 :異常が発生した時にすぐにラインを止め、不良品の製造を防止する仕組み。トヨタ生産方式の重要概念の一つ。
・あんどん方式 :作業者が各工程で異常を発見した場合に、ラインを止め異常の発生場所を分かるようにするラインストップ表示板(ランプ:あんどん)を用意する方法。
<その他の生産方式>
・製番管理方式 :製造指示を受けた時に製品に製造番号を付与し、この製番単位で管理を行う方式。個別生産やロット生産で採用される。*頻出
・追番管理 :累計製造番号で記録してく方法。同じものを継続生産する場合に採用される。
需要予測(問12) *頻出
移動平均法:過去の任意の観測値を需要量の予測値として用いる需要予測法
①単純移動平均法:単純に移動平均をする
②加重移動平均法:実績データに重みづけをして移動平均する
指数平滑法:観測値が古くなるにつれて指数的に重みを減少させる移動平均法
<単純指数平滑法の場合>
来月の売上予測=今月売上予測+α(今月の実績ー今月の予測売上)
α=平滑化定数:(0<α<1)
*α=1で今月実績、α=0で今月予測となる。*つまりαとは、来月の売上がどれぐらい今月実績に近いかを示す。
資材の発注(問2,17)
MRP(資材所要量計画) では、コンピュータを使用し、最終製品が必要となる構成部品の必要量(どの資材を、いつ、どの位発注するか)を決める基本的な計算手法。生産計画に基づいて発注量と発注時期が作られる。
定期発注方式の発注量:(発注間隔+調達期間)の推定需要量ー発注残ー手持ち在庫+安全在庫
発注間隔を短くすることで、在庫は減少する
定量発注方式の発注点は、調達期間中の払い出し量の大きさと不確実性を考慮して決定される。
発注量は、保管料と発注費用を考慮して費用が最小化するように計算する
JISで定義される現品管理の活動(問14)
資材・仕掛品・製品などについての運搬・移動・停滞・保管の状況を管理する活動。発注方式の見直し等は含まれない。
統計(問15)
<ばらつきを抑制出来ているかどうかを試す検定>
帰無仮説σ^2=x^2に対して、対立仮説σ^2<x^2で検定。
上記の分散の統計量は、
平均が不明な場合、T=(標本平均との差分の平方和)/ 分散 ~ 自由度n-1のx^2分布 = nS^2/σ^2 ~ x(n-1) に従う
*アルファベット記号の定義は問題によりケリなので注意
平均が明瞭な場合は、T=(平均との差分の平方和)/ 分散 ~ 自由度nのx^2分布 = nS0^2/σ^2 ~ x(n) に従う
<母比率の推定における必要サンプル数>
相対誤差αで推定するための必要サンプル数は、予備調査で予測された比率をpとすると、
n = (1.96^2/α^2 )× (1-p / p)
で求められる。絶対誤差eと相対誤差αは、α= e/p 似てあらわされるため
n = (1.96^2/e^2)×( p(1-p) )とも表せる。
<相関係数の関係>
AとBの相関係数、AとCの相関係数が分かっていても、BとCの相関係数は求まらない。
設備故障とその保全活動 (問19,1)
<JISの定義>
故障:設備が次のいずれかの状態になる変化のこと。a)規定の機能を失う,b)規定の性能を満たせなくなる,c)設備による産出物や作用が規定の品質レベルに満たない
<保全活動の種類>
予防保全:故障を抑制するために保全する
事後保全:故障が発生した後に保全する
保全予防:新たに導入する設備を故障しにくい設計にする事
寿命特性曲線状での設備の初期故障を抑制するために、保全予防を実施する
<設備の評価指標>
*設備総合効率=時間稼働率×性能稼働率×良品率
時間稼働率:停止ロスの大きさ(故障停止や立ち上がりなど)
性能稼働率:性能ロスの大きさ(一時的なトラブルや速度低下など)
良品率 :不良ロスの大きさ
*可用率=MTBF/(MTBF+MTTR)
MTBF :動作可能時間
MTTR:動作不能時間
*故障強度率=故障時間合計/負荷時間合計×100
生産現場の改善(問20)
あい路工程 :ボトルネックとなってい処理能力・性能が低い工程。
U字ライン化 :生産ラインの編成効率を高める
1人生産方式 :高い熟練度が求められるため、短期間で育成するのが難しい
まちづくり3法(問21)
中心市街地活性化法:都市中心部の衰退化現象に歯止めをかけるべき、都市中心部に対して政策的に資源を集中しようとするもの
従来の振興政策の系譜の中での取り組み
都市計画法 :ゾーニング的手法によって商業施設の立地を計画的に誘導することが期待される
大規模小売店立地法:施設周辺の生活環境を保持することが目的
商店街のタイプ(問22)
地域型商店街 :最寄り品中心の商店街で、徒歩または自転車等により買い物を行う商店街
近隣型商店街 :最寄り品と買回り品の店舗が混在する商店街。上記よりやや広範囲で徒歩・自転車・バス等でライ買いする商店街
広域型商店街 :百貨店・量販店を含む大型店があり、買回り品よりも最寄品の店舗が多い商店街
超広域型商店街:百貨店・量販店を含む大型店があり、有名専門店・高級専門店を中心に構成され遠方からも来待する商店街
ライリーの法則(問23)
複数の市の間に位置する町から吸引する購買額の割合の法則。
各市の人口の比率に比例し、各市の距離の2乗に反比例する。
照明の基礎知識(問24)
照度 :明るさの尺度。単位はルクス。
JISの維持照度の推奨値は、商店の重要陳列部は750ルクス。
大型店の重要陳列部は、2000ルクス。
平均演色評価数:照明されたものの色の見え方を表す光源の性質を示す指標
商店及びデパートの重要陳列部は、80が推奨最小値。
地域商店街活性化法(問25)
商店街は、地域コミュニティの担い手としての役割を発揮する事を期待されている。
商店街活性化事業
目的:商店街への来訪者の増加
ハード事業だけではなく、ソフト事業も合わせた振興
条件:地域住民の需要に応じて行う事業である
商店街活性化の効果が見込まれる
他の商店街にとって参考となりうる事業である
人事生産性(問27)
人時生産性=粗利益高÷総労働時間
*粗利益高:売上ー売上原価 *販売経費は引く前
小売店の品揃え(問28)
在庫回転率を高める
例:売れ筋商品を中心に商品を絞り込む。専門家からは遠くなる。
差別化をする
例:独自商品を品ぞろえする
品揃えの専門化
例;お暗示カテゴリ商品の中で多数のメーカー商品を品ぞろえする
売場づくりの考え方(問29)
売り場スペースの均質化 → 売れ筋商品の欠品化や、死に筋商品の回転率悪化が生じる
ホリゾンタル陳列 → 比較購買しやすい売り場になる
マグネット商品 → 店舗の奥に配置することで、売り場の回遊性を高める
ゴールデンゾーン → 視認率が高まる。
フェイシング → 商品の見える数(フェイス数)を管理すること
グルーピング → 類似商品や代替性のある商品をまとめて配置すること
インストアプロモーション(問30)
特売はインストアプロモーションの中でも、短期的に売り上げを増加させるために有効。価格弾力性が大きい商品は、小さい商品より値引き率での売り上げ増加幅が大きい。しかし、長期継続すると消費者の内的参照価格が低下する。
小売店の在庫管理(問31)
安全在庫を算出する際の安全係数は、一定の値に固執せず需要の変化に応じて変更する必要がある
安全在庫の引き下げは欠品リスクを増加させる
サイクル在庫(次の納入までの需要に対応するための在庫)は、発注一回あたりの発注量を多くし、発注頻度を引き下げると増加する。
理論在庫=サイクル在庫+安全在庫
*サイクル在庫:発注点方式なら定量発注量、定期発注方式なら発注してから次に発注するまでの間に消費される在庫量の半分。(サイクル期間中の安全在庫を上回る平均的な在庫)
セービング法(問32)
2つの配送回路を移動距離の節約効果の高い組み合わせで結合させていき、総移動距離を減少させる方法。
配送距離の節約量(セービング)=総配送移動距離(→についている数字の合計)の差
ユニットロードと搬送機器(問33)
ユニットロードとは輸送貨物を個別に扱うのではなく、
一貫パレチゼーション:発地から着地まで、パレットの積み替えをせずに輸送・保管すること
パレット:貨物を置くための面があり、人手またはフォークリフト等の専用車両により荷役、輸送、及び保管の全てが可能な構造をもつもの。
・平パレット:フォークなどの差込口をもつ特に上部構造のないパレット。主に木製のものが使用され、再利用されることが多くなってきている。
・ロールボックスパレット:車輪付きのボックスパレット。人力でも輸送可能。
チェーン小売業の物流センター(問34,35)
ファーストパーティ ・・・荷主企業自身がロジスティクスを行う業態
セカンドパーティ ・・・物流専門業者へロジスティクスを部分的に委託する業態
サードパーティー ・・・荷主企業のロジスティクス業務を物流専門業者へ包括的に委託し、荷主企業に代わってマネジメントを行う業態
つまりサードパーティは倉庫や車両などの施設や設備を自ら所有しないこともある。
・ピッキング作業(倉庫から商品を取り出す作業のこと)はピッキングする商品品目数がオーダー数より多い場合は摘み取り方式で、少ない場合は種まき方式で行うのが一般的である。
・マテハン機器(物流を効率化する機械)のうち、ソーターは仕分用の機器でフローラックが保管用の機器。
・在庫型物流センターを利用した取引における物流センターの在庫の所有権は、小売業の仕入条件が店頭渡しの場合は卸売業側が持つことが一般的である。
・物流センターから店舗に対するカテゴリー納品はケース単位未満のボール単位でもピース単位でも納品される
・物流センターには「通過型(TC)」と「在庫型(DC)」がある。前者は通常、物流センターで商品の入荷・検品・店別仕分けを行い、すぐに店舗に配送が実施される。後者では物流センターで在庫管理やピッキング、物流加工、出荷指示の度に都度出荷がおこなわれる。(両方の機能を持つものもある。前者はコンビニチェーン、後者は百貨店の様な形態が望ましい)
・物流センターを利用した取引では、商品の所有移転経路が「製造業→卸売業→小売業」である場合、物流経路は卸売業を経由させないことが可能。
ソースマーキングとインストアマーキング(問37)
ソースマーキング:製造元や商品の販売元が製造段階で以下のコードを付与するバーコードラベル
JANコード:日本の国番号は、49と45
大きく分けると標準タイプ(13桁)と短縮タイプ(8桁)のものがある。
先頭の2桁は国番号で、供給国を表す(原産国ではない)
インストアマーキング:店内で印刷した独自のバーコードラベル。
バーコードの中には、価格情報が含まれるNonPLUと価格情報のないPLUがある。
JANコードとの混同を避けるため、先頭の2桁は20~29を用いる。
HACCP(問38)
食品衛生管理方法の12手順
HACCPのチーム編成→製造説明書の作成→意図する用途及び対象となる消費者の確認→製造工程一覧図の作成→製造工程一覧図の現状確認→危機要因分析の実施→重要管理点の決定→管理基準の設定→モニタリング方法の設定→改善措置の設定→検証方法の設定→記録と保存方法の設定
マーケットバスケット分析(問39)
頻繁に購入される商品の組み合わせを見つけ、併買を促すためのヒントを見つけ出すのに活用される方法。
相関ルールの指標
①XnoYに対するリフト値:Xの購入におけるXとYの同時購入率÷全購入におけるYの購入率(Xの購買がYの購買をどれくらい引き上げているか?)
②XとYの支持度 :全購入におけるXとYの同時購入率
③Xを購入する際のYの信頼度(確信度):Xの購入におけるXとYの同時購入率
データ形式と開放性(問40)
データの開放性は以下の順に低い(編集しやすいものほど開放性は高い。)
PDF や JPG < xls や doc < XML や CSV