10月10日の市場で世界同時株安みたいな暴落がありましたね。
何でも過去3番目の暴落だったそうで、分散投資しているとは言え管理人も結構慌てました。
一体ポートフォリオはいくらの損失を生んだんだろうか、、、見るのが怖いので見ていませんw
最適な分散投資を行うことでリターンに対しリスクを最小化できますが、全市場が崩壊してしまうとそこには分散投資もなにもありません。
(※もちろん分散投資していた方が損失が抑えられる傾向にはありますが)
このような全体の崩壊に対して何か対処法はないのでしょうか??
答えとしては、一応あります!、、、、『ドラゴンキング理論』と呼ばれているものです。
『ドラゴンキング理論』とは?
ドラゴンキング理論では、市場が極度に崩壊する頻度が、実際は正規分布に従う頻度よりもはるかに多く存在しており、その大崩壊の存在群を『ドラゴンキング』と呼んでいます。
※要はファットテールが存在するということです
これではブラックスワン理論と大差ないと思われるかも知れません。
ブラックスワン理論は、市場の大崩壊等の想像しにくいことが突如発生した場合、予想よりも影響が大きくなるという理論です。
そういった意味では、ブラックスワン理論は大崩壊等の大きな事象は確かに存在するが、誰も予測できないものだという前提に立っています。
詳しくはこちらをどうぞ(面白かったです!)
一方、ドラゴンキング理論では市場の大崩壊は存在するし、予測可能かつ制御可能なものだとする理論ですので、そういった意味で正反対の理論です!
ディディエ・ソネットによると、このドラゴンキング理論は、タンクが壊れる際のメカニズムや妊娠の陣痛の痛みと同様の構造で発生するもので、
超簡潔にいうと、小さな『不安定さ』が徐々に大きくなり、最終的に大きく変化するものに化けるという理論です。
例えば、タンクなら全体の小さな振動(不安定さ)が大きくなり最終的に大きな亀裂が入り破損するという感じです。
つまり、ドラゴンキング理論の下では
- 市場は徐々に不安定になる(徐々にバブルになる)
- 極限を迎えるとバブルが崩壊する
- バブル崩壊の原因は内部にある
という考えになります。
残念ながらドラゴンキング理論を扱った書籍は現在絶版で購入が難しい(高い)ので、本当に理解したい場合は論文が一番です。
触り程度に理解したい場合はこちらの本で良いかと思います! 非常に分かりやすいです。
『ウォール街の物理学者
一般投資家ができること
我々の様な一般投資家にはドラゴンキング理論を使った投資はなかなかハードルが高いです。
理論を理解するだけでも難しいですし。。。
したがって、現実的なのは、きちんとリスク分散して暴落に備えることです!
分散投資も非常にハードルが高い(手が掛かるし、多額の資産が必要)のでやっぱりオススメはウェルスナビとかのロボアドだと思います。
管理人の感覚として最近はリスクが高まっている感じはしますので、保守的な分散投資にしようかなとも思っています!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
『ドラゴンキング理論』はあまり知られてはいないと思いますが、いわゆる経済物理学のエリアにある理論です。
経済物理学の分野では他にもカオス理論やら何やら色々使われていますが、正直難しすぎて意味不明です(笑)
リーマン・ショックでは30兆ドルが失われましたが、もしこの暴落を経済物理学を活用して予測できれば、
自分のポートフォリオを再構築することもできますし、空売りも仕掛けることができる大きなチャンスになります。
かなりハードルは高いですが、頑張って理解してみるのも良いかも知れないですね!